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ヴューマスターズ - レクチャー、コンサート、ワークショップ 4年連続シリーズ・イベント (大阪赤レンガ倉庫、2002年~2005年)

ヴューマスターズ -現音採集観察学会- <2002年イベント・ドキュメント>

~超聴覚芸術としての体験~


 ヴューマスターズ(現音採集観察学会)のシリーズ・イベント第一回が、2002年の夏、大阪市築港赤レンガ倉庫にて実施された。『サウンド・スポッティングの楽しみ <録ることのポップ学> 』と題したレクチャー、コンサート、ワークショップでは、聴き取り方を変えるだけで、ありふれた日常空間がアートに接近していくような、そんな予感めいたものを示唆することになった。

ヴューマスターズ -現音採集観察学会- <2003年イベント・ドキュメント>

「音」は何かを写しだす鏡(=viewer)  ~音を「録る」・「採る」・「撮る」~ 


 わたしたちは四六時中、音にとりかこまれて暮らしている。鳥のさえずり、換気扇、パソコン、シャワーの水流、工場機械、虫の鳴き声、携帯電話、車のエンジン、BGM、犬の遠吠え、列車の走行などなど。目をつぶって、つかのま耳をすましてみれば、周辺の音風景や空気感がパノラマのように広がっていることに気づくだろう。いうなれば、飛びかい混じりあう音の波の海原の中で生活しているわけだ。それにしても忙しい現代社会では、「音そのもの」を味わうどころか、なんら気にとめずに接していることの方がはるかに多い。音楽というものは種族や個人よって方向性のある聞かれ方や使われ方をし、海に浮かぶ島のような存在ともいえる。物理的にはすべての音は振動であり、波として伝わり、音のエネルギーは生まれては消えるということになっている。しかし、あらゆる「響き」は私たち個々の記憶の奥底になんらかの痕跡を残しているのではないだろうか。風景というものは視覚だけでなく、聴覚あるいは嗅覚や触覚など全身の感覚をふるに活用して感じとっているものに違いない。「聴く」という行為は、目で見る以上にその空気感や時間の流れを感じとらせるものだ。そして「サウンド・スポッティング」(音さがし)という抽出の方法で世界を切りとってみせたとき、私たち自身や私たちの背景となる社会や環境をうつしだすもう一つの鏡としての役わりをはたすのではないか。

View Masters 大阪--メルボルン リミックス 2007  (フライヤー)

 ヴューマスターズ(現音採集観察学会)とは、「耳」を使った"発想の転換"をこころみる環境音プロジェクト。オーストラリアから注目のアーティスト3名を含む国内外の音楽家やヴィジュアル・アーティストによる、映像、インスタレーションなどヴューマスターズ的作品の展覧会。そして路面電車でのコンサートなど、「トラム(鉄道)」をテーマに"再編集"された2007年版ヴューマスターズ・イヴェントです。日本側コーディネーターのNPO大阪アーツアポリアとオーストラリア側のWest Space Galleryとの共同企画。